T-ファイバー

T-FIBER

キャッサバ

食物繊維



T−FIBERとは、タピオカ澱粉の原料であるキャッサバの根から抽出した食物繊維、それが

T−FIBERです。クリーム色の粉末で、水に不溶性の複合型食物繊維(水溶性繊維と不溶性繊維

より成るもの)が50%を占めます。

これまでキャッサバの食物繊維は有効的に利用されておりませんでしたが、

新しい技術の導入により利用が可能になりました。

その食品への利用価値は非常に高く、歩留りの向上、品位の向上、香りの保持、

また機械適性の向上といった効果が期待されます。

また、食品中の食物繊維含有量を高めることで、食物繊維摂取量を

増加させる事につながります。

【歩留りの向上】

T−ファイバーの最大の特徴は、加熱食品における

水と油を結着させる力の強さです。これと同時に保水性

及び保油性が高まり、製品の歩留りを向上させる事ができます。


【製品外見の改善・香りを高める】

水と油の結着力が強まる事ににより、保水力が高まると

同時に油含量とが少なくなります。これにより、製品表面中の

タンパク質と水が占める割合が高くなり、製品を加熱した後の

外見が革新的に改善されます。

また製品中の水分含量が高くなるため、香りとジューシー感

が高まります。


【機械性の向上

T−ファイバーは畜肉加工における挽肉の成形性を改善し

乳濁液の粘度を下げる為、器械適性を向上させます。

製造ラインにおける無駄を減らし、また従来に比べ掃除の時間を

短縮する事ができます。


【低脂質食品の品質向上】

低脂質加熱加工食品の製品では、まず第一に乾燥が懸念されます。

T−ファイバーの使用により保水力が向上し、食感が改善されると同

時にジューシー感を得る事ができます。


【用途】


畜肉加工品 
ハンバーグにおけるドリップ(うまみの素の流失)の発生は、
商品価値の低下につながりますが、T−ファイバーの添加により、ドリップの発生を防止することができます。
同時に、T−ファイバーは保水力が高いので、相当量の加水を行うことができる結果、顕著な歩留りの向上が期待できます。
冷凍食品に使用すると、解凍時の離水防止にもなり、うまみを保つ事ができます。

麺類
生麺における製品上の問題の1つは、製造後時間の経過とともに
麺が互いに付着してほぐれにくくなってしまう事ですが、T−ファイバー添加により麺の保水性が高まり、付着を軽減することができます。また、老化防止に大変効果的です。

パン
パン類は焼成後時間の経過に従い、硬くなりパサパサした食感になります。一般的に老化防止のためパンに乳化剤が添加される事が多いです。T−ファイバーには乳化剤と同等の効果があり、老化による硬化を1〜2日間遅らせることができます。

コロッケ類
コロッケ類における吸油過多は品質に関わる大きな問題、同時に揚げ油の不経済にもつながります。また、油調後に揚げ物から油が遊離することも、やはり商品価値に関わる問題となっています。
T−ファイバーを添加することにより、コロッケ類の油調時の吸油量を減らし、また油滲みを抑制刷ることができます。

その他
魚肉練り製品等、あらゆる食品への利用が可能です。

T-FIBER

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